飛べない風船
あの頃の私はまるで、
空に飛ばせばいつか割れてしまう風船。
空を畏れないあなたとは全然違くて。
この心の、まだ未熟で柔らかいとこ、
傷つかないように、傷つかないように、
必死で隠してたの。
そしたら、
空に飛べないまま風船は割れて、
あなたの空に触れることも
できなかったや。