結び
手の中は空っぽで
白紙の地図も持たないままで
「不安だね」って言う
あなたの声に
何も言えなくて俯いて
みんなが思うほど
あなたは強くはないかもしれない
だけどあなたが思うほど
あなたは弱くはないからそのまま
歩いていこう
黒板の左下
相合傘は消せないままで
「ありがとう」って言う
あなたの声が
心の中に流れている
空はまた染まっていく
あなたの横顔光で撫でる
明日また今日が来なくても
信じていたいな 微笑んでいたいな
「哀しくはないね」と
三月の風に問いかけてみる
きっと笑顔が返ってくる
ほらまた優しい気持ちになれるさ
2012/03/10