青い煩い
肩まで挙げた右手 二センチ浮かせた踵
「子ども染みてる」と呟いた
体の脇に落ち着く右手 地面に張り付く足の裏
「届くわけない」と諦めた
見つめた地面の先
右足 左足 右足 左足
気付けるわけなかった
半歩先 明日が逃げていく
斜めに差し込む光を憂う
――いつまでこうしているんだろう
肩まで挙げた右手 二センチ浮かせた踵
「子ども染みてる」と呟いた
体の脇に落ち着く右手 地面に張り付く足の裏
「届くわけない」と諦めた
些細な会話の中
離れて 近付いて 離れて 近付いて
考えないようにした
半歩先 君のいない未来
斜めに差し込む光を憂う
――いつまでこうしていられるかな
君の声
遠くで手を振る影
青い煩い
戻れない世界
笑ってた
涙固く握り締めて
斜めに差し込む光を慕う
――「いつまでだってこうしていよう」
肩まで挙げた右手 二センチ浮かせた踵
「子どもでいいよ」と頷いた
太陽に伸ばす広げた右手 十二センチ浮かせた踵
「届くはずなの」と諦めない
2011/09/12
