星の輪廻
今まで色んな道を辿った
憶えてくれている人はもういない
それくらい昔のこと今思い出そうとして
元々記憶がないことに気付く
世界は上手いこと 正しく出来てる
目に見えないもので 全部縛られてる
さぁ逝こうか 三途の川の向こう側へ
持て余した一人分の時間
どうしようか空想膨らませて
それでも道は相変わらずたった一つだけ
進むしかないのは分かってるんだ
神様の名前を 真っ先に呼んだ
限られた時間で 全部伝えたくて
さぁ言おうか 最期の望みの自分を
昔出会った全ての魂と
もう一度だけ出会ってみたかった
淡く溶けて薄く揺らいで思いは消えていく
望みなんて持てるわけがなかった
これから先のこと 全部知った顔
暗がりに独りで 本当は怖かった
さぁ行こうか 神様のお墓参りへ
星間雲 分子雲 原始星 主系列星
赤色巨星 惑星状星雲 白色矮星
そんな 奇跡の 終着点
さぁ抱こうか 優しい光で真空を
さぁ行こうか それぞれが新星に替わる
2011/02/07