イラスト・詩の創作サイト、of Star

lyric

Blanco Blanco

臆病な君は 今日もこぐ
隣の知らない誰かさん 靴を蹴っ飛ばして
沈む夕陽を越えてった 明日の天気は晴れらしい
笑い声遠く 町は赤く赤く染まる

幼い頃のこと だけど
何も語らないものに 違和感があった
木も 雲も 土管も ブランコも 歩道橋も

それはいつしか 淡くなり
今でこそ 自分にだけ特別なもの
天使は羽を折り 夢を諦めたけど

寂しげな君は 今日もこぐ
一緒に揺れてる長い影 声をあげ笑って
闇で夕陽を連れ去った 昨日の天気は晴れでした
一人泣き出せず 町は黒く黒く染まる

幼い頃のこと だけど
幼いのは変わらない いつもいつだって
絵も 唄も 心も 風景も ストーリーも

それはいつしか 淡くなり
今でこそ 自分にだけ大切なもの
蕾の花は折れ 夢は叶わないけど

君が空を連れてきてくれた日
私は一人泣きじゃくっていた
空も一緒に泣いてと言った日
雲を呼び雨を呼び濡れていた

強がりな君は 今日もこぐ
隣の知ってる誰かさん 靴を蹴っ飛ばして
淀んだ雲を越えてった 明日の天気は雨らしい
一緒に泣こうか 町は淡く淡く消えた

2011/02/02

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