Fuchsia
月の馬車に乗りたいわ
女の子は呟いた
まるで絵本の中のお姫様を
夢見ているようだった
月の馬車に乗りましょう
男の子は囁いた
まるで絵本の中の王子様を
夢見ているようだった
月と同じ 灰長石で作りました
含有物も真似ました レゴリスは仕様です
だけど光れないでしょう その三日月の馬車
46億年の時も 感じられないわ
Ah 月の馬車に乗せて
Phew 私の声聴いて
月のようにいつだって
同じ面を向けている
その冷えた裏側をどうか見せて
僕が星で照らすから
じゃあお願いするけれど
私を連れていってよ
どうかトラペジウムのアーベントまで
ずっと見てみたかったの
何処までも行くと 固く固く誓いましょう
お姫様の仰せのままに 永遠を捧げて
貴方の手に引かれて 私は馬車に乗るわ
王子様を待っていたの 影の世界でずっと
Ah 月の馬車に乗って
Phew いつまでも覚めずに
Ah 赤い花が揺れる
Phew 優しい愛の唄
気取らない寓話の中
二人そっと目を閉じた
2011/01/16