見知った別人
駅のホームに立って 独り泣いた私
だってまた乗せていくの あの電車
右と左も分からずに 流れてく景色見てた
良く言えば人生の転機 新たな道
辿り着く先は 決まって灰色で
色を付けるのは君と 笑う駅員
嘘と本音も分からずに 流れてく言葉聴いた
悪く言えば悩みの種 崩れる道
私は 殺すの 人を 見知らぬ人を
私は そこには いない けど殺してる
踏み切り 線路 信号 警報
知らない あれも これも それも どれも
遮断される 希望の道
どうすれば 行けるだろうか
失敗ばかりして 独り泣きたいはずが
夢が現を邪魔する 街の色
未視か既視かも分からずに 流れてく風に乗った
良くも悪くもきっとそう 半分ずつ
私は 殺すの 人を 見知らぬ人を
滲んだ 血の色 さえも 黒く映るの
地獄の 裁判 逃れ まだ走ってる
見えない 本当を 探す 残酷なほど
駅のホームに立って 独り泣いた私
だってまた乗せていくの 私だけ
2011/01/11