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lyric

42.3光年の声

まだこの世界には 分からないことがあるんだ
たぶんそれは 貴方が持っていないもの

傘も差さずに 濡れた花びら
踏み潰してしまった 冷え切った心
苦しそうな その時間を
隠すように 目を瞑った

まだ還れないんだ 分からないことがあるから
たぶんそれは 貴方の貴方が持ってる

二人並んで 歩いた夜道
星と星を繋いで 暖めた心
切なそうな その隙間を
埋めるように 口ずさんだ

きっと何年経っても 変わることはない
最期の最期まで 一緒にいよう

まだ還れないけど 分からないこともあるけど
たぶんそれは 三度目死んで分かるはず

この道の上 貴方と会えた
大丈夫と笑った 不確かな心
止まりそうな その歩みを
急かすように 走り出した

「待っていて」

きっと何年経っても 忘れたりしない
最期の最期まで 一緒にいたい

きっと何年経っても 変わることはない
最期の最期まで 一緒にいよう

最期の最期まで 一緒にいよう

扉を超えて今 貴方に向けて届けたい
たぶんそれは 確かなものに変わるはず

「ありがとう」

2011/01/08

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